映画『ブラックパンサー』人気の秘密!映画を見る前に知っておきたいこと
今回は日本で近日公開予定の映画『ブラックパンサー』についてご紹介します。
米国ではもうすでに公開されており、2月公開作としては『デッドプール』(公開4日目で1億5220万ドル)を越えて新成績を樹立したばかりか、マーベル・スタジオとしても公開3日間で2億740万ドルだった『アベンジャーズ』に次いで第2位のオープニング成績となっています。
この、『ブラックパンサー』なぜこんなにも人気なんでしょうか?
今回は、注目すべきポイントを押さえて映画の公開に備えましょう!
①主人公が他のマーベル作品とは違う!
通常のハリウッド映画の観客でアフリカ系アメリカ人が占める割合は15%ほどであるとされていますが、本作ではその割合が37%となっています。
多様な人種の観客を取り込むことに成功しているのです。
その成功の要因は主人公にあるでしょう。
他のマーベル作品の主人公、スーパーマン、アイアンマン、スパイダーマン、ソーなど、主人公の役を務めた俳優は皆白人の俳優さんたちです。
しかし、今回ブラックパンサーで主人公、ティ・チャラを務めたチャドウィック・ボーズマンはアフリカ系アメリカ人。
主人公に対する親近感こそがこの多様な人種を観客に取り込むことのできた要因でしょう。
今までのマーベル作品の主人公とは違う主人公に要注目です。
②他作品との繋がりが重要!
こちらは2018年4月27日に公開が決まった『アベンジャース/インフィニティ・ウォー』です。
実は、『ブラックパンサー』はこの『アベンジャース/インフィニティ・ウォー』へと続いていく作品なんです。
これは、マーベルファンにとっては見逃すわけにはいかない作品ということではないでしょうか?
③収録曲で様々なアーティストとコラボ!
映画の楽曲において有名なアーティストとコラボすることで大きな話題となるのは多くの人が知っているでしょう。
この『ブラックパンサー』ではこれでもかというほどたくさんのアーティストとコラボしているところに注目です!
そのアーティストとは、ケンドリック・ラマー、ザ・ウィークエンド、SZA、スクールボーイ・Q、2チェインズ、フーチャー、トラヴィス・スコット、Anderson Paak、ジェイムス・ブレイク、Jorja Smithら豪華アーティストです!
④初登場の原作はなんと…!?
原作コミックスでの初登場が『ファンタスティックフォー』だというのはあまり知られていない話でしょう。
そう、主人公としてではなくサブキャラクターとしての登場が最初なんです。
しかもこのコミックス、かなり数が少ないようで新品の状態だと100万円を優に超えると言われているのだから驚きです。
⑤まとめ
以上を押さえたうえで映画を鑑賞すれば、より楽しめること間違い無し!
それでは映画の公開を楽しみに待ちましょう!
これで『空海―KU-KAI―美しき王妃の謎』がより楽しめる!歴史の謎、ミステリーに迫る!
今回ご紹介させていただくのは、先日公開になりました、『空海ーKU-KAIー美しき王妃の謎』です!
この作品は、企画の立ち上げから完成までに、なんと10年もの期間を費やした、汗と涙の詰まった作品なんです!
しかも、日中共同製作映画史上最大の本格プロジェクトなんです。
映像の美しさをCMなどで目にして、期待されていた方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、知っておくと『空海ーKU-KAIー美しき王妃の謎』がもっと面白く見れる情報をお伝えしようと思います!
①あらすじ
今から1200年以上前、日本から遣唐使として中国、唐へ渡った若き僧侶、空海。
唐に到着し、あるきっかけで知り合った詩人、白楽天と交流していた。しかし、そのころ、唐の都、長安では権力者たちが次々と奇妙な死を遂げるという、怪事件が相次いで起こっていた。
空海と白楽天は事件の謎を探っていくなかで、阿倍仲麻呂という約50年前に唐に渡った人物が事件の鍵を握っていることに気づきます。
阿倍仲麻呂が仕えた玄宗皇帝の時代、国を狂わせるほどの絶世の美女、楊貴妃がいました。
次々と起こる不思議な現象に、呪い、歴史の謎、そして楊貴妃の秘密…。
事件を追いかけ、二人がたどり着いた真実とは…?
②この映画のなにがすごいのか?
この映画のすごさは何と言っても映像へのこだわりでしょう。
普通このような映画を取る場合、グリーンバックといったものを使って、いわゆるCG映像を作り出します。
街の風景などもミニチュアのジオラマを製作し、撮影することが多いです。
しかし、この映画は一味違います!
なんと、長安の街を実際に再現してしまったのです!
その大きさ、なんと東京ドーム8個分!
製作には6年もかかっています。(デザインに2年、実際の建築に4年かかったそうです)
もちろん、幻想的なシーンなどではCGが使われはいますが、出来る限りリアルな映像を追求したからこそのすごさがこの映画には詰まっています。
ぜひ、そのすごさを劇場で確認してみてください!
③原作者はあの有名な…?
もしかしたら、もうご存知な方もいらっしゃるかもしれませんね。
そう、この映画の原作者はあの有名な作家の夢枕獏先生なんです!
夢枕獏先生といえば、『陰陽師』、『神々の山嶺』などで有名なベストセラー作家ですよね。
本作の原作となった『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』は1988年から2004年まで、17年かけて完結した、大長編です。
※空海の相棒となる人物が、共に唐にやってきた橘逸勢から白楽天になっているなど若干の違いはありますが、そこは日中共同製作ということを示す演出でしょう。
かなり長い作品ですが、映画を気に入られた方は、原作を手にとってみるのもいいかもしれませんね。
③登場人物について
これを語らないわけにはいかないでしょう。今作に登場するメインの登場人物についてご紹介します。
1)空海
中国より真言密教を日本に持ち帰り、また能書家としても知られる多彩な天才僧侶。
ですが、その生涯に関しては未だ謎に包まれたことが多いとされています。
まず、空海は唐に渡る以前までの身分は低いもので、金銭的苦労も抱えていました。遣唐使として選出されるのは学問などに精通したいわゆるエリート。空海に才能はあったのでしょうが、遣唐使はそれだけで選ばれるものではありません。そんな中なぜ空海が遣唐使に選出されたのかは未だはっきりとしたことはわかっていません。しかも、空海は入唐時、なぜか多額の金銭を所有していたそうです。
さらに、空海は唐に渡る以前の7年間に関して、ほとんどすべての伝記で記録が残っていません。この「空白の7年間」に一体何があったのでしょうか?
ここでは推測されている一つの説をご紹介します。
794年に平安京へと遷都されましたが、実はその当時の平安京への怨霊対策は不完全で様々な問題が解決することなく、当時の天皇、桓武天皇を悩ませました。
しかしながら、一度遷都してしまった都の不備を民衆を始めとする他の人達に知られるわけにはいきません。
そのため、極秘で平安京への怨霊対策が行われていたという説があります。
そこで、悟りを開き、知恵のある空海がその任務に抜擢されたというわけです。
空海の任務は極秘のため記録には残りませんが、そこで桓武天皇の信頼を勝ち得たため、権力者の後ろ盾によって遣唐使に選ばれたのだと推測されています。
以上が空海の謎に関する一つの説です。
※あくまでも、一つの説であることをご理解ください。諸説あります。
また、空海は20年の予定であった唐での留学をたったの2年で切り上げ、帰国しています。もしかしたら、本当に奇怪な事件に巻き込まれていたからかもしれません…。
2)白楽天
白居易という名でも知られる中唐の詩人。
20代の若さで高級官僚登用試験に合格するほどの多彩な才能を持つ。
「長恨歌」などを始めとする有名な詩を多数残し、その作風は日本の源氏物語などにも影響を与えたとされている。
しかもこの「長恨歌」、実は玄宗皇帝と楊貴妃について歌ったものだとされています。
映画のように楊貴妃について実際に調べていたのかもしれませんね。
④主題歌は『君の名は』でも話題になったあのバンド!?
この映画は主題歌にも力が入っています!
今回映画の主題歌を担当したのは、映画『君の名は』で大きな話題となったバンド、RADWIMPS!
この『Mountain Top』という楽曲はすべて英語の歌詞で作詞されています。
日中共同製作ということで、世界に向けた曲を作ってくれたRADWIMPSも要チェックです!
⑤まとめ
夢枕獏先生はこの作品はあくまでもフィクションだと述べているそうですが、歴史を検証してみると事実とされていることも多くあるようです。
あなたも劇場で、この壮大な歴史の真実を解き明かしてみてはいかがですか?
それではまた!
グレイテスト・ショーマンに隠された秘密!
今日紹介するのは先日公開になったグレイテスト・ショーマンです!
前評判も高い作品ですので楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか?
まだ見ていない方のために少しだけあらすじを書いておこうと思います。
知らなかった方はこれを読んで一度劇場に足を運んでみることをおすすめします!
〈あらすじ〉
主人公、P・T・バーナムは会社の倒産により仕事を失ってしまう。そこで、持ち前の想像力を活かし、家族を幸せにするため、すべてを賭けて個性的な人々を集めたサーカスを始める。サーカスは瞬く間に人気を博し、バーナムは成功を収めるが、中にはその成功を面白くないと思う人やサーカスのことを快く思わない人も存在して…
バーナムの先には困難が待ち受けていた……
(続きは劇場で!)
この映画の魅力はなんといっても作中の曲!
主演のヒュー・ジャックマンを始めとする出演者の歌唱力にも要注目です!
(ヒュー・ジャックマン、イケメンですよね。ウルヴァリンの役としても有名な俳優です)
これぞまさにシネマ・ミュージカルというクオリティの高さは必見です。
曲もクラシカルな要素を持ちつつ最近の流行も取り入れていて気に入ること間違いなしです!
(ちなみに私は映画の余韻に浸ったままサントラを購入しましたwww)
それでは、本題にいきましょう!
この映画では語られなかった秘密についてです!
(ここからはネタバレも含まれますので、まだ映画を鑑賞されていない方などはご注意ください)
◯実は本当にあった話だった『グレイテスト・ショーマン』!?
そう!実はこの映画実話を元に作られた映画なんです!
主人公、P・T・バーナムは1800年代にアメリカで活躍した興行師で、現在のサーカスの形態を生み出した人といわれているんです。
(P・T・バーナムの実際の写真です)
バーナムはもともと商店主でしたが、当時アメリカで猖獗を極めていた宝くじブームに浮かれ事業に失敗します。
その後、ニューヨークに移り住み、当時160歳を越えているという評判のあった黒人奴隷の女性を買い取り、見世物とすることで興行師としての人生をスタートします。
「親指トム将軍」などもこの興行に加わります。
そして、本人の非常に巧妙な宣伝もあいまってバーナムの興行は人気を博します。
1871年には、彼はニューヨーク市ブルックリンの「バーナムのアメリカ博物館」で、サーカス・動物園・フリークス・蝋人形展示をないまぜにしたものを巡業させる「地上最大のショウ」を設立します。
映画のタイトルとなっている『グレイテスト・ショーマン』はここから取っているのですね。
また、サーカス団が大きくなった結果、初めて興行列車を立ち上げます(当時は馬車での移動がほとんどでした)。
現在のサーカスの形態を作った人を生み出したほど有名な人ということがわかっていただけたかと思います。
◯実はほとんどの人が聞いたことのあるバーナムの名前
みなさんこの言葉に聞き覚えがありませんか?
「バーナム効果」
ありますよね?
説明不要かとも思いますが、「バーナム効果」とは誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格を表す記述を、自分だけに当てはまる性格だと錯覚してしまうことです。
血液型診断などの占いが特によく知られているのではないでしょうか。
これはバーナム自身の「誰にでも当てはまる要点というものがある」という名言から名付けられたと言われています。
◯まとめ
他にも登場したキャラクターのなかでも実在した人たちが何人かいます。
普通とは違う個性的なキャラクターが数多く登場しますが、この映画のメッセージは個性の素晴らしさではないかと思います。
人と違っているせいで傷つけられることもあるかもしれない、居場所を見つけるのに苦労するかもしれない。
けど、人と違うということはすなわち自分らしいということ、誰もが特別でその人らしさを持っている。それを大切にしてほしい、そして他人のそれも大切にし、認めていってほしい、そんな願いがこの映画には込められているのではないでしょうか。
現代では、特に日本では感じられない、身分や生まれの違い、人種の違い、そして、今となっては様々な批判もあって行われていないフリークスショー、そういったものが個性や違いをより一層目立って映し出します。
そんな世界だからこそ改めて、他人と違うこと、個性などについて考えさせられるのではないでしょうか。
主題歌となっている「This is me」にもこうあります。
No one will love you as you are
(そのままのあなたを愛してくれる人なんていないっていわれても)
But I won't let them break me down to dust
(そんな言葉にはもう振り回されたりしないわ)
I know that there's a place for us
(だって知っているもの、私たちのための居場所があるって)
For we are glorious
(私達の栄光のためのね)
このすばらしい映画が少しでも多くの方に届くよう願って微力ながらこのブログを書きました。
ではまた。
好きなこと×可愛い女の子=売れる
最近アニメを見ていて思うことなんですが、「マイナーなことに可愛い女の子が仲間たちと挑戦する青春アニメ」って多いなと。
なんでこんなに沢山あるんだろうと思ったので今回はこれについて考えていきます❗
1例えばどんな作品があるのだろう?
最初の書き出しを見て、「確かにそういうの最近多いよね」と思ったあなたも、「は、何言ってるのか全然わかんない」と眉を顰めたあなたも、一緒に見ていきましょう。
まずは、これ!
この作品の効果によってバンドをやる女の子がたくさん増えたというのは有名な話です。
次はこれ!「ばくおん」。なんかさっきと似てない?という意見はしまって置きましょう(笑)
これは女子高生の主人公たちがバイクに熱中する話です。
高校生でバイクっていいの?とも思わなくもないですが、主人公たちはなんとバイク部(あってるっけ?)なるものまで作ってしまいます。
これは「new game!!」という作品。忙しいゲーム制作会社に勤める主人公たちが新しいゲームを生み出すため一生懸命頑張るお仕事ものです。
アニメでも二期が制作されるなど人気の高い作品ですので見たことのない方にはぜひおすすめします!
そしてこれもお仕事ものですね。以前このブログで紹介したこともある「SIROBAKO」です。アニメ制作会社に勤める主人公(他にも声優の卵にアニメーターの女の子などアニメに関わる色んなお仕事をしている人が出てきます。)が未熟ながらも頑張るお話です。
この作品には男性キャラもたくさん出てくるので厳密にいえば女の子だけの作品ではありませんが、今回のブログのテーマにはあっているかと思います。
お次は、現在アニメも放送中の「ラーメン大好き小泉さん」です。
主人公の小泉さんはラーメンが大好き!(タイトル通りですねwww)たくさんのラーメン屋を古今東西、日本全国食べ歩きます。
そんな日常を描いた作品です。
ただラーメンを食べているだけのはずなのにこの面白さはなんだと唸らされる事間違い無しです。
現在アニメも放送中の「たくのみ」です。
シェアハウスで同居する主要キャラ四人がお酒を飲み、そのお酒の豆知識を披露していくというなんとも子どもにはさっぱりわからないであろう作品。
キャラクターが美味しそうにお酒を飲んでいる姿を見るとこっちも飲まずにはいられない!(だめな大人ですみませんwww)
まだまだたくさんありますが、紹介するのはとりあえずこれで最後にしましょう。
こちらも現在アニメが放送中の「だがしかし」です。
ちなみに「たくのみ」とは連続した時間帯に放送されているので、興味が沸いた方はチャンネルはそのままでご鑑賞されることをおすすめします!
こちらは主要キャラが女の子だけというわけではありませんが、主要キャラのほたるが駄菓子が大好きで、主人公のココノツは駄菓子屋の息子と、駄菓子をテーマにした珍しい作品です。
見れば懐かしい気持ちになること間違い無し!
2なんでこんなたくさんあるの?
ここでみなさんこう思ったのではないでしょうか、「なんでこんなにたくさんあるの?」と。
それはずばり、自分の好きなものをみんなにわかってもらうためです!(ビシッ)
自分は好きだけど、周りにはあまりこの良さをわかってもらえない、有名じゃないなど、様々な理由で理解してもらえない自分の好きなものについて伝えるためにこの「好きなもの×可愛い女の子」の公式以上のものはないからでしょう。
なんでこれが最強の公式なのかは逆に考えて見ればすぐわかります。
登場人物全員が男、それもおっさんだと!
きっと衝撃的な映像が脳裏に浮かび旋律するでしょう。
そう、それでは伝わるレベルが段違いだからです。
忙しく、せわしなく続くゲーム制作のデスマーチを、何日も家に帰らず、無精髭の伸びたおじさんたちが毎夜繰り返している映像をアニメにするのはさすがにキツイものがありますよね。
一応言っておきますと、私は別におじさんたちを馬鹿にしているわけではありません。世界の多くのことは忙しく努力するおじさんたちの汗と涙に支えられていると信じています。
ただ、残念なことにそれはアニメにはならないんです。仮にアニメになったとしてもすこぶる売れにくいでしょう。
頑張るおじさんたちを描いた青春?アニメも見てみたいこともないですが…(笑)
3まとめ
自分の好きなことをわかってもらうには「好きなこと×可愛い女の子」公式を活用しよう!
活用する機会のない方はこの公式を意識して色んな作品に触れてみるのもおもしろいとおもいますよ。
0番外編
週刊少年チャンピオンで「ファインプレー!」「東京野球女子百景」という漫画を連載されていた水森崇史先生。
先生の作品もまさに「野球×可愛い女の子」ですね!
先生はTwitterでこのようなかわいい絵を公開されているので興味のある方はぜひ覗いてみては?
忙しいなかでもアニメを見るには
忙しいなかでもアニメを見るには?
できればたくさんアニメを見たいと思うけれど、仕事が、学校が、…がとなってなかなか思うように自分の時間が使えないってこと多いですよね。
でも、すごい忙しい人なのにアニメを見逃さず見ている人っていたりしますよね。
そんな風に忙しくてもアニメを見るにはどうすればいいんでしょうか。
1.すきま時間を利用する
うまい時間の使い方という話にはいつも出てくる耳にタコな話ですよね。
でもまあ、一応挙げておきます。
内容はその名の通りですね。ちょっとした休憩時間、移動中など特にすることがないときを積極的に活用するということです。
でも、これ管理人の私はあんまりできないんですよね……。
なぜかって?
アニメの流れをできるだけ切りたくないので、見るなら30分一気に見たいんですよね。途中で切りながら見るとどうもその流れが失われる気がするんですよ。
というわけで、私はご飯をたべるときとか、お風呂に入るときとか一話分は見終わることのできるときに見ますね。
お風呂の場合、見終わるまで風呂から出ません。私はついつい早風呂になってしますタイプなので、アニメを見ることで湯に長く浸かれますし、私と同じタイプの人にはオススメです。
2.見るアニメを選択する
(悔いなき選択www)
これは忙しくなった人は結果的にやっていることだと思いますが、これはかなり使える手だと思います。
ついつい新しく見たものがあまりおもしろくなくて、一話を見てそれ以降見なくなったという経験のある人も多いのではないでしょうか。
逆に、最後まで見てようやくおもしろさがわかる作品もたくさんあります。(バッカーノ、デュラララ、シュタインズ・ゲートとかですかね)
だから、安易に途中で切るのもなあという気持ちもわかります。
そういう場合はタイムリーで見ようとせず、ワンクールくらい終わったところで評価を見てみると失敗が少なくなるように思います。
(まあ、スレなどで中継することが楽しみな人にはこれは使えない手だとは思いますが)
とはいえ、情報をたくさん収集しておくことはとても重要だと思います。
ネットニュースを定期的にチェックすることは見る優先順位をつけることができてオススメです。
では、どう情報収集するのがいいのでしょうか
①twitterなどのSNSで同じ趣味を持つ人と情報交換する。
最近のSNSには目を見張るものがあります。昔は見つからなかったようなニッチな仲間も簡単に見つかるようになりました。
②Googleアラートを活用する
Googleアラートは指定したキーワードに関するニュースをメールで自動送信してくれるサービスです。
一日に送信される回数など設定を工夫することで自分に必要な情報を集められると思います。
アニメ以外の情報収集にも使えそうですね。
③ニュースアプリをカスタマイズする
最近のニュースアプリは設定で自分の興味のあるジャンルのニュースを集めてくれたりします。
しかも、2ちゃんねるなどの掲示板サイトの情報までも表示させてくれるので、周囲の評判を見たうえで見るアニメを選ぶのにももってこいです。
オタク向けのニュースアプリもリリースされていたりするので、そういうものを使うのもいいかもしれません
◯まとめ
色々と書いていきましたが、結局すきま時間だけでなく、時間や情報の使い方のうまさがたくさんのアニメを見るためのコツのようですね。
もしかすると、アニメをたくさん見れている人ほど仕事ができたりするのかもしれませんね(笑)
そういう相関関係に関する記事も今後書けたらおもしろいかもしれません。
アニメSHIROBAKOに見る平岡の魅力
アニメSHIROBAKO。
言わずと知れた制作会社P.A.WAORKSの「働く女の子シリーズ」の第二弾!
たくさんの魅力あるキャラクターがいますが(これらのキャラにはほとんどモデルとなる人物がいるんだというから驚きです。どんだけ濃いいんだよアニメ業界www)、なかでも異彩を放っているキャラがこの平岡でしょう。
このアニメが好きな人でも平岡のことは好きになれないという人もいるくらい。
そんななのになぜこのキャラは登場したんでしょうか?
知られざる平岡の魅力に迫ります!
◯そもそもアニメSHIROBAKOとは?
アニメSHIROBAKOはアニメーション制作をアニメにした作品です(なんか早口言葉みたいですね)
原画マンの方がどれだけ大変か、何の気なしに観ているアニメの設定がどれだけしっかり作り込まれているのか、かなりハードなスケジュールにギリギリの日々。
そんな過酷な毎日を主人公の宮森あおいが一生懸命駆け抜けていくというお話です。
◯平岡というキャラとは?
じゃあ、平岡ってだれよ?と思うでしょう。ですよね。実際観た人でも「ああ、あの感じ悪いヤツ」くらいの印象で名前までは覚えてないかもしれません。
平岡はアニメの2クール目から登場します。みゃーもり(宮森)と同じ制作担当の社員です。途中入社により登場するので、最初はいませんが、キャリアは5年目で、2年目のみゃーもりよりもベテランです。
ですが、仕事に対しては全く真面目ではなく、朝礼にも遅れる始末。とても、できの良い社員とはいえません。
みゃーもりも、見かねて注意をするものの馬の耳に念仏で全く聞く耳を持ちません。
「チッ(舌打ち)帳尻さえ合えばいいだろ」と言ったりしてとにかく感じが悪い。
20話の「がんばりマスタング」ではりーちゃん(今井みどり)に対して
「いいよな女は。おっさんにちょっといい顔すりゃなんでもやらせてもらえるし、なんでも思い通りになるもんな。ちゃんと仕事してんのにチャンスもらえない人間がどれだけいると思ってんだ。素人がこの仕事なめてんじゃねえぞ」
という、さすがにそりゃ言いすぎだろというセリフまで口にしています。
とにかく嫌なイメージを視聴者に与えますが、そんな平岡ももともとそうだったわけではないことが22話「ノアは下着です」で明らかになります。
アホの太郎が平岡を飲みに誘ったシーン。
すっかり酔っ払った平岡は過去を高梨に吐露します。
「ちいせえよ。俺の野望な、アニメで初めてカンヌで「ある視点部門」の作品賞と国際批評家連盟賞をとるつもりだったんだよ、馬鹿、俺の馬鹿ぁ!」
そう、もともとの平岡は夢に燃える男だったのです。
ですが、そんな昔の平岡を不運が襲います。
一生懸命に駆け回るものの上がらない原画、頼んでも仕事を受けてもらえない、やる気が空回りし同僚には冷めた目でみられ。とにかく、厳しい曲面に立ち続けます。
そうして、「仕事は上がれば、帳尻があえばいい」という平岡になっていくのです。
もう傷つくのは嫌だから。
現実をアニメ業界の悪い部分を見続けるのはつらいから。
そんな平岡を太郎がなぐさめます。
「ダイちゃんは馬鹿じゃないよぉ……つらかったねぇ、……えらかったねぇ……ダイちゃん……がんばったねぇ」
太郎はアホですが、裏表のない根はいいヤツなのでそんな太郎の言葉がストレートに届いたのでしょう。ここから平岡の変化が表れます。
まず、前日激しい口論を繰り広げた演出の円さんに謝りに行きます。そして、他の社員にも若干ですが協力的になります。
突然優しくなったというわけではないですが、登場当初の平岡と比べると驚くほどです。
最終話での打ち上げでは酷いことを言ったりーちゃんや、口論した円さんと楽しそうに談笑するシーンが見れます。
これほどの成長と変化を見せたキャラはSHIROBAKOには平岡以外にいないじゃないかと思うほどです。
じゃあ、なぜそんなに平岡には魅力があると私が思うのか次で解説します。
◯平岡の魅力「平岡=現実の社会人」
そう、平岡とは現実の社会人のメタファーなのです!
SHIROBAKOはギリギリの状況で頑張るアニメ関係者たちがほとんですが、そのほとんどが才能や能力のある実力者です。
あれだけコンテの上がらず、200グラム痩せたくらいで唐揚げを食べまくる木下監督も、仕事が嫌で逃亡を繰り返すヒゲ仙人も「万策尽きたぁ」と泣き叫ぶ(実はこのセリフアニメ流行語の13位に入ったそうですwww)デスクも実際のところ能力のある人達です。
そんな曲者ぞろいのアニメですが、実際はそんな人ばかりじゃありません。能力をあげようと思ってもなかなかうまくいかない人もいるし、才能がなくても夢を諦められない人だってたくさんいます。
平岡はきっとそんな人たちの思いがわかるキャラクターとして登場したのだと思います。
大きな夢を持っていてそれを叶えるために努力していても、甘くはない現実の壁に直面する。それでも、諦められない。それでもアニメが嫌いになれない。そういう人って苦しいし大変じゃないですか。そんな人の気持ちを平岡は体現しています。
大変な業界に「好き」という気持ちひとつで踏みとどまっています。それってすごいことだと思うんです。特に、色んなものを見てきて苦労してきた人なら共感できるんじゃあないかと思います。
そんな人が苦しい現実を知った後でも、もう一度立ち上がろうとするならきっといい作品を作ってくれるはずです。
平岡のその後はわかりませんが、カンヌで賞を取れるような人になってくれたらなあと思います。そのときはきっと平岡の横に太郎がいるんでしょうね(笑)
「打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか」裏話と謎の解明
「打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか」
あの不思議な玉はいったいなんだったのか、ラストに二人がいないけれどなぜなのか、花火は結局作品の中でどんな意味があるのか、そもそも横から見るってなんだよとか、今回はそれらの謎を一挙に解明しました!
どうも、かんとくです!
今日から本格的に記事を書いていこうと思うんだけれど、取り敢えず何から書くの?っていう疑問にまず直面したわけです。
どうせ、書き方がわからないんだろとか、何書くか思いつかないんだろとか思ったそこのあなた!違いますよ。まったあぁく違います。むしろ、書くネタがたくさんありすぎて、何からいく?的な状況ですよ(笑)
となると、まあせっかくなんで、タイムリーなものがいいだろうと思ったので、そういうネタにします。長々と書きましたが、そもそもタイトルでわかりますよね(笑)
そう!「打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか」です。
夏も終わり、そろそろ夏ネタを振り返ってもいい頃合いなんじゃないでしょうか?
でも、まず本題に入る前にちょっと注意を。この記事にはネタバレ要素が含まれるため、まだ観てないよという方は読むのを控えた方がいいかもしれません(全然ネタバレオッケーというアグレッシブな方は止めませんwww)
ではいきましょう!
「打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか」考察
1.そもそもどういう話なのか?
そもそも、この作品どういう話なのか?観た人からするとどういう話だったのか?というのは気になっているんじゃないかと思います。特にラストのシーンは「ここで終わり?」みたいに思った人が多くいたようで、ざわついた雰囲気で上映を終えた映画館もあったのだとか。
とりあえず、簡単にさらってみましょう。あくまでも簡単に。詳しく書くと長くなりすぎちゃいますし、それはそもそもこの記事の要点ではありません。
舞台はある小さな田舎町です。地名は「茂下夏」と書いて「もしか」と読むようです。
作中の駅のホームにこの文字があることが確認できます。
主人公の島田典道はヒロインの及川なずなに恋をしている。でも、何の行動に出るともなくその思いを抱いてます。
ある日の放課後、典道と友人の祐介はプール掃除のついでに50メートルの賭け勝負をすることに。そして、そこにたまたまいたなずなもその賭けに加わる。
「あたしが勝ったら…なんでも言うこと聞いて」
そう言ってスタートした勝負は水泳部のなずなの圧勝。典道はターンのときに足をぶつけて最下位になってしまう。
賭けに勝ったなずなは2着の祐介に
「今日の花火大会、二人で行こうよ」と誘う。
なぜ自分を誘うのかと聞く祐介に「好きだからだよ」と恥ずかしげもなく答える。
プール掃除から典道と祐介が教室に戻ると、教室では純一、和弘、稔の三人が
「花火って横から見ると丸いと思う?平べったいと思う?」という議論をしている。
そこで、5人はその日の花火大会で、打ち上げ会場の真横に位置する灯台に行き、真相を確かめに行く約束をする。
学校を後にし、典道が家に帰ると、自分の部屋になぜか祐介が上がり込んでいた。
二人は集合時間までゲームをすることに。
集合時間になり出かける間際、祐介は、典道にプールでぶつけた足を祐介の家の病院で診てもらうようすすめ、
「家になずなが来てたら、行けなくなったって伝えといて」
なずなのことが好きだと以前から公言していた祐介だったがいざとなったら照れくさくなったのか、思い切れないのか、なずなの誘いを断ってしまう。
病院に行った典道は、そこで浴衣を来たなずなに会う。なぜかなずなはスーツケースを持っている。
祐介が来れないことを伝える典道。
「島田くん(典道)が勝つと思ってた」となずな
病院を後にした二人はどこに行くでもなく歩く。
そこに突然なずなの母親が現れ、なずなの手を引き連れ帰ろうとする。
なずなのスーツケースが地面に転がり中身が散らばる。
実は、母親の再婚により転校が決まっていたなずなは家出しようとしていたのだ。
(あのとき、もしも…、俺が勝っていれば…)
勝負に負けた自分と、約束を断った祐介を責める典道。
憤った気持ちをぶつけるように、スーツケースから転がった不思議な玉(なずながプールで海で拾ったことを典道に伝えている)を思い切り投げる。
その瞬間、時間が巻き戻る!
プールでの勝負まで時間は巻き戻り、今回は見事2着でゴールする典道。なずなは典道を花火大会に誘う。
二人は町から出るため駅へと向かう。
しかし、電車が到着したところで、なずなの家出に気づいた母親とその交際相手が駅まで来てしまう。なずなを連れ帰ろうとする親の手をなんとか振りほどこうとする典道だったが、母親の交際相手に殴られ失敗し、なずなは今度もまた連れていかれてしまう。
しかし、典道のポケットにはさっき時間を戻した不思議な玉が。
もう一度、今度こそ、うまくいくよう典道は玉を投げ、時間を巻き戻す。
大人を振り切り、電車に乗った二人。うまくいかなくなるたびに時間を巻き戻し、逃げ続ける。何度も時間は繰り返されていく。
「わかってるんだ、こんなことうまくいっきこないって」
「もしも、お前と会えなくなるとしても、今日だけは一緒にいたい」
時間を巻き戻すたびに、おかしな形の花火が上がる不思議な世界になっていく。
「ちがう、この世界は違うよ」
「どっちでもいいよ、典道くんと2人でいられるなら、どっちでもいい」
なずなが不思議な玉を拾った海に二人は辿り着く。
海に飛び込むなずな。慌てて追いかける典道。
思いを伝えあった二人は水中でキスをする。
「次会えるのはどんな世界かな?」
新学期、担任の三浦先生がクラス名簿を読み上げ、出席をとっている。
先生は典道の名を呼ぶが返事はない。
教室になずなと典道の姿はなかった。
2.なんで話題になったの?
公開後、この映画の評価を見てみると、思ったより高くありません。しかし、公開される以前からこの映画の話はよく耳にしました。
なんで、評価が低いにもかかわらず知名度が高いのでしょうか?
①豪華なキャスト
まず、言えることはキャスト陣の豪華さです。
主人公の典道は人気俳優の菅田将暉さん、ヒロインのなずなは「バケモノの子」でヒロインを演じたこともある広瀬すずさん。
アニメをあまり見ないという方は、これだけでも「有名な人が出るんだなあ」と思うでしょう。ですが、アニメをよく見るという方からすれば他のサブキャラのキャストを見てより豪華だなあと思うはずです。
祐介役は、武道館ライブをするほどの人気声優の宮野真守さん、主人公の担任の三浦先生は今最も人気の女性声優と言っても過言ではない花澤香菜さん、その彼氏の先生役は櫻井孝宏さん、典道の友人、稔役は梶裕貴さんなどなど、アニメを見る方には馴染みの深い声優さんたちがたくさん参加されています。
(アニメをあまり見ないという方はすみません。全然わかんないですよね。でも、この人たちはみんな色んなアニメでいくつも主役の経験のある人たちなんです。そう言うとすごさが伝わりますかね?)
「これだけのキャストが参加する映画なら見ていて損はないだろう」そういう風に思った人たちが多かったのではないかと思います。
②主題歌の人気
今回、この映画で主題歌を担当されたのはあの、米津玄師さん!
若者を中心に人気の高い彼の楽曲が人気になったため、映画の知名度もそれによって上がったと思われます。
実際、見た人のなかでは、「ラストが意味わかんなかった けど、なんかエンディング曲はよかった」みたいなことを言う人結構いましたし(笑)
③映画「君の名は」の影響
昨夏、映画「君の名は」は日本で公開された映画史上第4位、邦画では3位の興行収入を記録する大ヒットとなりました。
来場者数は1千万人を有に超え、概算すると日本人の8人に1人が観に行っているという驚くべき結果を残しました。
それにより、日本全体として、アニメーション映画に対する期待値がかなり上がっていたのではないかと考えられます。
実際、この「打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか」は「君の名は」といくつかの類似点があります。
まず、②で挙げたように、主題歌を人気アーティストが担当したこと。「君の名は」ではRADWIMPSからの検索がもっとも多かったとの調査報告があるほど影響は大きかったそうです。
次に、「君の名は」でプロデューサーを担当した川村元気さんが今作のプロデューサーであること。
最後に、背景描写などの美術が細部まで美しいこと。「君の名は」は多くの人が綺麗な映像だったとの感想を述べています。今作でも、花火の描写を筆頭に綺麗な映像が多いです。
これらの多くの類似点から、この映画に期待していた人が多かったのでしょう。
3.何が悪かったの?
2でも書いたように、映画の評価サイトを見てみると、この映画の評価は高いとは言えません。なんででしょうか?
①みんなが「君の名は」と比較した
2でも書きましたが、この映画は「君の名は」との類似点が多いです。
それは、制作側が「君の名は」のヒットを経て売れた理由を分析した結果、そうなったのかもしれません。そうであるならば、話題性や公開当初の来場者数にその分析は大いに貢献したと思います。
ですが、それが結果的に内容の良し悪しを「君の名は」と比較されることになってしまったのではないでしょうか。
映画というのは、作品ごとの優劣を競うものではないですから、「この映画が『君の名は』よりも面白くないからダメだ」というようには思いませんが、多くの人がどっちが満足度が高かったかと考えてしまったことは仕方がないことのように感じます。
ですが、「君の名は」は邦画のトップスリーに入る作品なので、それと比べられるのはいささか刻なように感じます。実際、私はおもしろいと思いましたし、ネットの評価は辛口すぎるように感じます。
②ストーリーに謎が多く、しかもほとんどが解明されなかった
評価が低くなっているもう一つの要因がこれではないかと思います。
一番の謎は「なぜ、不思議な玉を投げると時間が戻るのか?」か「二人は最後どうなったのか?」でしょう。
ファンタジーでは、不思議なものは不思議で片付けることも多くあります。
例えば「ONE PIECE」。ルフィーはゴムゴムの実を食べたので手足が伸びますが、誰もなぜそうなるのかに突っ込んだりしませんし、わかりません。
でも、それはそもそもの世界観が現実世界とは異なるものだからです。その世界にはその世界の常識があるし、そういうものだと読者も受け入れることができます。
ですが、この映画は現実世界がそもそもの舞台(映画を現実世界というのはなんだか変な気もしますが)なので、見る人は自分たちの常識を当てはめて鑑賞します。
そのため、なんで?と思ったのでしょう。
似たような映画では「時をかける少女」があります。これでは、千昭(チアキ)が未来から来ていて、そこではタイムリープの技術が開発されているとわかることで、主人公真琴(マコト)のタイムリープに説明をつけることができます。
ですが、この映画ではその説明がまったくないまま終わってしまいます。そのため多くの人がすっきりしないままに映画が終わったと感じているはずです。
4.何がよかったの?
じゃあ、いったい何がよかったんだよ!と思うでしょう。当然です。
何がよかったのでしょうか?
①作画が綺麗だった
作画や背景描写はとてもよかったと思います。花火をアニメーションで表現するのは大変なことです。(この映画が手描きなのか3Dなのかは知りませんが、どちらにしても相当な作業量を要します)
それらをハイクオリティで表現できたことはとても素晴らしいと思います。(拍手)
②ところどころの演出が面白かった
まず、この映画で一番のキーワードは「もし(if)」でしょう。
このキーワードに関する演出が節々に見られます。
まずは典道たちの住むまちの名前が茂下夏(もしか)であること。これは、ちょっとあからさま過ぎて笑っちゃうくらいですが(笑)
次は、不思議な玉を投げたときその中で電球のフィラメントのようなものが光るシーンがありますが、そのフィラメントの形が英語の「if」の形になっていること。
そして、典道が家に帰ったとき、口ずさんでいた鼻歌。これは、西野カナさんの「if」という曲です。
他にキーワードを挙げるとするならば、「花火」でしょう。
それも横からみた花火です。
作中では、「打ち上げ花火を横から見ると丸いのか、平べったいのか」というタイトルに関係する議論が出てきますが、正直これはメインテーマにはなっていません。
「結局どっちなんだよ!」と突っ込みたくなるくらいのあしらわれ方です。
ですがそれに関する演出が何度も作中に出てきています。
わかりますか?
それは作中何度もでてくる風力発電機です。
なんの意味があるの?と思うほどに出てきましたよね、この風力発電機。
まあ、シャフト(この映画の制作会社)はこういう演出よくやるので、流した人も多いかもしれません。実際最初は私も流して見てました。
ですが、この風力発電機、打ち上げ花火のメタファーなんです。
作中では、正面からの風力発電機が写るシーンだけではなく、横や下のアングルからの風力発電機が写ります。
想像していただければわかると思いますが、横や下からみると円形ではなく平べったく見えます。円柱を上から見ると円で、横から見ると長方形というのと同じ原理ですね。
平べったい花火なんか何度も描くわけにはいきませんから、こういう演出でタイトルに合う世界観を作っていたんですね。
シャフトの演出には定評がありますが、こういうところは、ほんとさすがだと思いました。
③謎が謎のまま説明されなかった
あれ、さっきと言ってることが矛盾してない?と思いますよね。でもいいんです。
2で確かに、謎が解明されなかったのがよくなかったという風に書きましたが、それは魅力との表裏一体です。
謎が謎のままであることは、観客に「よくわからない」という感情を引き起こしますが、解明されない不思議な感じというのはある意味大きな魅力でもあります。
映画に限らず多くの物語では説明しないということは大切なことです。
いちいち、「これはこれこれこういうことなのだ」みたいな説明が入るとうんざりしますし、世界観に入り込めません(昔のアニメとかではそういうのはありますが)。(あと、ジョジョは例外ですね。あれは、ああいう説明書きの言い回しが一種の魅力ではあります。特殊な例だと思うので除外します)
つまり、説明せずともわかる、もしくはわからずともストーリーが進むというのがほとんどです。そうやって、あえて観客を置き去りにし、不思議なふわふわした気持ちにさせる手法もあるでしょう。
小説などでは、特に顕著に見られるように思います。一番有名だと私が思うのは村上春樹さんでしょうか。あの人の作品ではなんだか不思議なことが起こってしかもあまり解明されません。そこには、「世の中は不思議なもので、本当は何が起こってもおかしくないんだ」というようなメッセージがあるようにも思えます。(本当にそういうつもりで書かれているのかはわからないので、断定はできませんが)
そういう一種の不思議な感覚をこの映画は与えてくれます。ストーリーにしても、キャラクターにしてもそうです。
「なんだかよくわからない」そう言う人が多いということは逆にこの映画の不思議さを多くの人が実感できたということではないでしょうか。
ですが、やっぱり「なんで?」とは思うし、その理由も知りたいですから、次以降で解明してみようと思います。
5.ストーリーやキャラクターの謎について
まずはキャラクターについて考察しようと思います。
見ていて不思議な点や行動が多いと感じる人も多かったのではないかと思いますし。
①典道はなんでなずなよりも背が低いの?
これ、ポスター画像(上に添付してます)を見てみるとわかるんですけど、明らかに典道のほうがなずなよりも身長が低いです。
この年頃の子(中1、中2くらい)は女の子の方が成長が早いので、男の子の背が低いということは現実世界ではよく見られる光景ではあると思いますが、それをアニメーションの世界で表現しているということはほとんど見られません。
せいぜい、主人公とヒロインの身長が同じくらいです。
となると、これは意図して典道の方が身長が低く描かれていると思われます。
じゃあ、なぜでしょう?
それは、
「典道は平均的な中学生から、少し子どもよりにいるから」
典道はなずなに恋心を抱いていますが、それを本人に伝えることができないどころか親しい友人にも話せないでいます。
中学生くらいになれば、異性の話が大きな話題になる年頃ですが、そういった話にも典道はうまく入れていません。
実際、作中で祐介がなずなのことが好きだと典道に話すシーンがありますが、典道はその話をまるで恋愛に興味がないかのように聞いています。また、男子生徒に人気の高い胸の大きな三浦先生の話題は作中で何度も出てきますが、男の子集団5人の中で典道だけその話題に入っていっていません。
これは、典道が単に恥ずかしがりというだけではなく、周りよりもちょっと成長の遅い子どもであるということを表現しているように思えます。
実際、前半の典道からは子どもというか、まだそこまでしっかりしていないように見えます。
一方でなずなはいわゆるちょっとませた女の子です。
「家出じゃなくてかけおち」
と言ったり、駅のトイレで化粧をして
「16歳に見えるかな?」や
「水商売をする」
と言ったりもしています。
大人というわけではないですが、典道よりも明らかに背伸びしている感のある女の子です。
そんな二人の差を視覚的に表現した結果、典道の方が背が低いということになったということではないかと思います。
②なんで、祐介はあんな嫌なヤツになるのか?
見ていてこれを感じたのはたぶん私だけじゃないはず。
はじめの祐介はノリの良いいいヤツです。主人公の良き理解者になりうる親友ポジションにしか見えません。
タイムリープが起こる前ではなずなに花火大会に誘われますが、典道に「行けなくなったって伝えといて」と言って断ります。
序盤で、なずなのことが好きだと言っている祐介ですが、ここで身を引いたのはおそらく典道のためでしょう。そもそもなずなのことが好きだと言い出したのは、なずなのことが好きなのに一歩踏み出せないでいる典道の背中を押すためじゃないかと思います。
そのため、祐介はそこまでの思いをなずなに抱いていないと考えられます。
しかし、話が後半に進むに連れて、祐介はどんどん「なずなラブ」なキャラに変化します。最後には、なずなと一緒にいる典道を灯台から突き落とすほどの狂気性まで見せます。
序盤と後半を比べると、考えられないくらいのキャラ変ですが、これはなぜでしょうか?
これは、不思議な玉を投げることでリープした「もしもの世界」はあくまで「典道が想像した世界」であるからです。
灯台で、花形の花火を見たとき、典道本人が「この世界は違う」と言っていることから、現実の世界とは異なる世界であることがわかります。
話を戻しましょう。
祐介が嫌な奴になっていくのは、典道の想像(頭のなか)では「祐介はなずなのことが好き」と信じています。本当はそこまででもないのに、祐介の真意を理解していない典道にはそういう風に祐介が写ってしまっているんです。(ここでも、典道がまだ子どもであることがわかります)
そんなわけで、「なずなのことが好きな祐介」は当然典道となずなの邪魔をするというわけです。
ほんとはすごくいいヤツなんでしょうね、祐介は。
でも、そのまんまに受け取ると嫌なヤツに見えてしまうのでちょっと残念です。
まあ、そういうところまでよく作られていると考えるようにしましょう!
③不思議な玉は結局なんだったのか?
これはかなり不思議ですよね。不思議な玉だけに(笑)←面白くない
この玉は投げることで時間が巻き戻っているように見えますが、さっきも書いたように、厳密に言えば、時間が戻るのではなく、典道の想像した「もしも」の世界に飛ぶということです。
そのため、この玉は「時をかける少女」のクルミのようなタイムリープ装置とは異なります。そして最後、花火師のおじさんがその玉を尺玉のように打ち上げて(おじさんは不思議な玉を尺玉と呼んでますが、見た目は尺玉とは異なります)不思議な玉はこわれてしまい典道の「もしも」の世界が消えていき、現実に戻ります。
映画の後半では典道の想像の世界がガラスの破片のようになって壊れていく描写がありますが、その破片に典道の想像した「もしも」の世界がいくつも写ります。
そこに映ったいくつもの想像のパラレルワールドのようなものを典道となずなの二人は飛び越えていったとういことでしょう。
つまり、あの玉は「もしも」世界に飛ぶことのできるものだったということですね。
④二人はラストでなぜいないのか?
玉を投げた先の世界は想像の世界です。しかも最後、その世界は壊れて現実に戻ってしまっています。
なずなも「こんなことうまっくいきっこないってわかってる」と言っていますから母親に連れられ転校していると思います。
一方の典道ですが、なんでいないの?ってことですよね。なずなの方はまだわかりますけど。
たぶん、典道はなずなが玉を拾ったあの海に行っていると思います。
なずなとのことについて気持ちの整理をしているのではないでしょうか。
きっと、二人は駆け落ちを成功させたのだろうという見解もあるとは思いますが、現実世界に戻ってきているということを考えると少し弱いかと。
⑤タイトルになっていた打ち上げ花火ってなんだったの?
タイトルにもなっている打ち上げ花火ですが、本編のストーリーには重要な役割を担っているようには思えません。
ですが、これも意味があることだと思います。
典道となずなの駆け落ちは一夜の出来事です。二人は懸命に逃げますが、力及ばずになってしまいます。
その夜だけの輝いた時間のように見えます。それはまるで、一瞬で輝いては消える花火のようです。
二人の恋や行動の鮮やかさや儚さのようなものを花火によって表現していたのではないかと思います。
6.まとめ
この映画にはもとネタの実写ドラマがあったそうです。
そのドラマを私は見ていませんがドラマの評価はわりと高かったそうです。だからというのも変ですが、ストーリーにはきちんとした意図があったように思えます。
一見しただけでは深いところまでわかりにくい気もしますが、噛めば噛むほど味が出るような作品だと思いました。
なんでもかんでも、明快で泣けるものじゃあ、つまんないですしね。
そういう意味では、他のわかりやすくて売れたアニメーション映画とは少し違ったテイストでおもしろいといえます。
低い評価をつけてる人が多いようですが、私はかなり高評価でいいのではないかと思います。(まあ、私の意見の方がマイナだとは思いますがwww)
いい映画を見れてよかったと思います。
かなり、長くなってしまいました、最後まで読んでいただきありがとうございました。
俺は、私はこう思うみたいなことがあればコメントもらえるとうれしいです。